一日目

現地買付け

二日目

ルビーとサファイア

三日目

星のジュエリー

四日目

私たちアーバンジュエリーの「素材」へのこだわり、それは実際に原石の産地
まで足を運び、自分たちの目で見た確かな物だけを仕入れてくる所に現れています。ここではある日の、実際の仕入れの様子をお伝えいたします。

一日目

タイに到着。いよいよ原石の買い付けが始まる。いい原石が見つかればいいのだけど…。
到着早々一休みする間もなく、大理石寺院(別名:ワット・ベンチャマボピット)へと向かう。タイに原石買い付けに来た際には、いつも必ず寄る事にしているのだ。縁起担ぎでは無いのだが、ここにお参りをするようになってから、いい原石に巡り合える事が多くなったのだ。

早速あれこれとお願いをする。素晴らしい原石が見つかるのはもちろん、アーバンジュエリー社員、そしてお客様、また取引先など関わった全ての人達に幸せが訪れるようにお祈りを捧げる。


コラム:現地買い付けについて

一般的に宝石は、輸入業者などから原石を仕入れ加工販売します。しかしこの方法では、どうしてもコストが上がり、宝石自体の価格も上がってしまいます。
しかし私たちアーバンジュエリーでは、直接現地に買い付けに赴き、より上質な宝石をより安価でご提供する事に務めております。


ニ日目

爽やかな朝、買い付けには最高の日になりそうな予感。
早速地元の業者を2〜3件回ってみる。だが思ったよりもいい石が見つからない。「今回はダメか?」と嫌な予感が頭をよぎるが、そう簡単にあきらめるわけにはいかない。

そんな思いで行った業者の所で、とうとう「これは!」と思えるルビーの原石を発見!しかもビルマ産の、上質な物であり、まさに掘り出し物である。
やはりあきらめなければ、道は開けるのだ。後は交渉をして出来る限り安く手に入れられれば…。


コラム:ルビーとサファイア

赤い色のルビーと青い色のサファイア、実はこの二つの宝石は「兄弟」なのです。ルビーもサファイアも鉱物学的にはコランダムという鉱物に属します。本来は無色ですが不純物が含まれる事により、色がつくのです。その不純物の種類によって「赤いルビー」と「青いサファイア」に分かれるのです。まさに自然が生んだ神秘と言っていいでしょう。


三日目

昨日発見した原石を手に入れるべく、先方と交渉スタート。やはりいい原石なだけあって、なかなか思うような値段になってくれない。だがしかし、そこで引き下がるわけにはいかないのである。

数時間後、こちらの熱意が伝わったのか希望価格で取引成立!買い付けをやっていて、一番嬉しい瞬間である。こういった交渉には時間も必要だが、なにより熱意が必要。お客様の喜んでくれる顔が、その熱意の原動力となるのだ。


コラム:星が舞い降りたジュエリー

ルビー(サファイア)の原石をカポションカットという滑らかな山形にカットすると、六条の線が浮かび上がる石が、ごく稀にあります。それはまるで星が舞い降りたかのように輝くため、この線を「アステリズム」(星状光彩)」と名づけ、それぞれスタールビー・スターサファイアと呼ぶようになりました。


四日目

最上級の原石を手に入れ安心し日本への帰路へ。途中でバンコクジュエリーフェアに寄る。ここには世界の一流の宝石デザイナーが、様々な新作を出品しているのだ。こういうのを見て勉強する事も、いいジュエリーを世に送り出すのには必要な事なのです。
また会場で、フランスの有名デザイナーであるカルロ・マヌエッリ氏にお会いし、ジュエリーについてしばし語り合う。

こうして今回の買い付けは、とても充実した物になりました。だがしかし頭の中では、すでに次の買い付けの事を考えているのです。そうしたたゆまぬ努力があってこそ、日本のお客様に素敵なジュエリーをご提供できるのですから。